体育の先生はイケメンの27歳(T先生)。
4時限目の授業だった。
でも今日はいわゆる運動の「体育」ではなく、
保健体育の授業。
バレー部の僕としては、外で遊びたい気分だった。
たぶんクラスメイトの誰しもがそうだったと思う。
しかし、授業が始まったとき、
雰囲気は一変した。
T先生)お前ら!エロ本買ったことあるかー?
すかさずクラスのお調子者のMが手を上げた。
M)買ったことはないんですけどぉー
親父の押入れで見つけたやつを拝借しました!
ここから何やら怪しい保健体育の授業が始まった。
(T先生)
いいか、お前らー!
まずは知っておけ
男は変態だ!
もしこの中で
「自分は変態でおかしいかもしれない」
と思っている奴がいたら
今から俺が話す話をよーく聞いておけ。
みんなは先生の勢いに圧倒されながらも
いつの間にかその話に聞き入っていた。
(T先生)
まずはM!
お前は変態だが
それが正しいぞ
そう言ってお調子者のMの発言を称えた後、
先生の若かりし頃の話が始まった。
(T先生)
俺がな、お前らくらいの頃は悩んだよ
女の裸が見たい!
アソコが見たい!
触りたい!
毎日それしか考えてなかったぞ。
いやいや、僕はそこまで変態じゃないぞ!
と思いながらも
鼻息を荒げる先生の話を興味津々に聞き入った。
(T先生)
あれはお前らと同じ中学2年の頃だったな
エロ本を手に入れるためにはどうしたら良いか考えたんだ。
それにはお小遣いで買うしかない!
そう思ったんだよ
でも本屋では買えないからな
道の自動販売機で買う決心をしたんだ。
(当時は道端にエロ本の自動販売機がよくあった)
でもな、
地元で買うとバレる可能性がある。
だから自転車で30分かけて
隣町まで行ってエロ本買いに行ってたもんだ。
それは命がけだったぞっ!

「いやいや、命は大丈夫でしょ」
そう思いながらも先生の話は大先輩の話として
メチャクチャ参考になった。
先生の闇の授業はこうやって
45分間をフルに使いきった。
オカチャンから裏本とやらを見せてもらって
具合が悪くなった僕だったが
何故だか数日経つと「また見たい」という
気持ちになっていた僕だった。
そして秘かに心の中で
エロ本購入の決心をしたのだった。
初めてのエロ本【04】
「決断の時」へ続く
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