小学校に入学し、パンチラ好きの僕は早くも授業に付いていけませんでした。
1年生のとき、算数の授業がありました。
先生が黒板にリンゴの絵を描き
はい、ここにリンゴが五つあります。
三つ食べるとどうなりますか?
という質問に対し
思いっきり大きな声で「はい!」と手を上げ
僕は
お腹いっぱいになります‼
と答えた記憶があります。
2年生のときです。
そんな勉強嫌いの僕でしたから、時々「お腹が痛い」といって保健室にサボりに行くことがありました。
ある日、大嫌いな算数の授業だったので、いつものように仮病を使って保健室に行きました。

保健室のオバちゃん先生は「また伸ちゃんかいな」という感じで、「じゃぁ、空いているベッドに寝ておきなさい」、という感じで僕はベッドに寝転びました。
算数の授業の次は社会の授業。
これもまた嫌いな科目でした。(というか、全科目嫌いなんですけどw)
あーあ、社会までサボっておこう
そう思ったときです。
算数の授業が終わって10分休みになったとき、クラスメイトの後藤さんがお見舞いに来てくれました。
伸ちゃん大丈夫?
うん、大丈夫。
いつものやつだから。
そう答えると、後藤さんが
先生!
私もお腹が痛くなりました!
と。
そう言って後藤さんは僕の隣りのベッドに入りました。
僕と後藤さんのベッドの間にはカーテンが閉められていたのですが、しばらくするとそのカーテンがそっと開き、後藤さんが話しかけてきました。

伸ちゃん
パンツ見たい?
???
僕は状況を上手く解釈できませんでした。
どういうことだ?とあれこれ考えていると、後藤さんは自分が履いているデニムのスカートをそっとめくり、魔法使いサリーちゃんかなにかのワンポイントがついている白のパンツを見せてきました。
うう、ぱんつ丸見え‼
僕はどう反応したら良いんだろう…
突然のハプニングで僕はパニくって固まってしまいました。
その時です。
保険の先生が
あなたたち!
お腹痛いんだったらお喋りはダメでしょっ!
と注意してきました。
僕はとっさにカーテンを閉めました。

それから学年が変わってクラス替えがあるまで、後藤さんは僕に話しかけてくることは一度もありませんでした。
女の子の気持ちは分からない…
そう思った小学二年生の夏でした。
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